アフターピルの費用相場｜オンライン診療とクリニック受診の違い

アフターピル（緊急避妊薬）は、避妊に失敗した場合や予期せぬ性行為後に妊娠を防ぐ目的で使用されるものです。服用には医師の診察が必要で、費用は受診方法によって異なります。本記事では、費用の相場や受診方法の違いを整理するので参考にしてください。

アフターピルの種類と効果

• レボノルゲストレル（LNG）錠：性交後72時間以内に服用可能。妊娠阻止率は約80％と報告されています（厚生労働省）。
• ウリプリスタル酢酸エステル（UPA）錠：性交後120時間以内まで有効。ただし日本では未承認で、国内医療機関では処方されません。

※現在、日本では薬局での市販は認められておらず、医師の処方が必要です。将来的な薬局販売は厚生労働省で検討されています。

アフターピルの費用相場

費用は「診察料＋薬代」の合計で、以下のような目安があります。

• クリニック受診：10,000〜20,000円
• オンライン診療：7,000〜15,000円

※夜間・休日や緊急対応では追加料金がかかる場合があります。

クリニック受診の特徴

• 医師と対面で相談できる
• その場で処方箋を受け取り薬局で入手できるため、服用までが早い
• 診療時間や立地の制約がある
• オンラインより費用が高くなる傾向がある

オンライン診療の特徴

• 自宅から受診でき、プライバシーに配慮しやすい
• 費用が比較的抑えられる場合がある
• 24時間対応サービスもある
• 薬が届くまでに時間がかかる（最短翌日〜数日）

経済的に不安な場合の選択肢

• 大学の保健センター：婦人科医がいれば処方可能な場合あり
• 自治体の女性相談窓口：医療機関同行や医療費助成を受けられることがある
• オンライン診療の後払い・分割払い：クレジット分割やPaidyなどを利用可能

まとめ

アフターピルは服用までのスピードが効果に直結するとされています。状況に応じて、費用・利便性・プライバシーへの配慮を比較し、信頼できる医療機関で適切に受診しましょう。

出典・参考

• 厚生労働省「緊急避妊薬の使用に関する検討会」
• 国立成育医療研究センター「緊急避妊について」